認知症徘徊対策GPSの持たせ方の工夫や様々な選択肢とメリット・デメリットについて

ビビッド・ジャパンが提供する「お守りGPS」は、認知症の高齢者の徘徊による行方不明事故を防ぐための小型GPS端末です。ご家族が安心して見守りを続けられるよう、端末の持たせ方には工夫が必要です。特に、端末は4日~7日に一度の充電が必要なため、取り外し可能な方法での運用が前提となります。

1. バッグなどの常時持ち歩くものに取り付ける

普段使っているバッグや帽子、買い物袋などにGPS端末を取り付ける方法です。

メリット

  • 充電やメンテナンスがしやすい
  • 本人が気づきにくい位置に設置可能
  • 生活スタイルに合わせて柔軟に対応できる

デメリット

  • 小物を忘れて外出する可能性がある
  • バッグの中で端末が動き、位置情報が不安定になることも
  • 他人に渡してしまうリスクがある

2. シルバーカーに取り付ける

外出時に使用するシルバーカーに取り付ける方法です。

メリット

  • 充電やメンテナンスがしやすい
  • 本人が気づきにくい位置に設置可能
  • 身に着けるわけでは無いので本人に負担が無い

デメリット

  • シルバーカーから本人が離れてしまう場合は意味がなくなってしまう
  • シルバーカーは外に置かれることが多いため湿気対策などの工夫が必要である
  • 電車やバス、タクシーなどで移動の場合はシルバーカーは家に置いて外出することが多い

3. 靴に仕込む(取り外し可能な形で)

靴のインソールの下などに入れる方法です。GPS端末を取付られる専用の靴が販売されています。

メリット

  • 外出時の携帯率が高い
  • 本人が気づきにくい場所に設置できる
  • GPS端末を紛失してしまう可能性が低い

デメリット

  • 違和感を覚えると外してしまう可能性
  • 複数の靴を使い分ける方には不向き
  • 雨などによる湿気などによる故障リスクがある

4. アクセサリー型(キーホルダー・ペンダント)として持たせる

GPS端末を小さなぬいぐるみやキーホルダーなどの装飾品の中に入れて、本人が好むデザインにして持たせる方法です。

メリット

  • 本人が気に入れば自発的に身につけてくれる
  • 外見からはGPS端末と分かりにくい
  • プレゼント感覚で渡せる

デメリット

  • 拒否されると持ってもらえない
  • 外して置き忘れる可能性がある
  • デザインに工夫が必要でコストがかかる場合も

5. お守り袋に入れて持たせる

神社やネットで販売されている「お守り袋」に入れて持たせる方法です。

メリット

  • 精神的な安心感を与えられる
  • 本人が抵抗なく受け入れやすい
  • 家族の思いを込めて渡せる

デメリット

  • 宗教的な背景に配慮が必要
  • お守りを持ち歩かない方には不向き
  • 端末のサイズによっては袋に収まらないことも

6. ポーチ型ケースに入れて腰や首に装着する

GPS端末を小型ポーチに入れ、腰ベルトや首掛けストラップで装着する方法です。

メリット

  • 充電がしやすく、管理が簡単
  • 本人が違和感を覚えにくい設計が可能
  • 外出時の携帯率が高い

デメリット

  • 見た目によっては拒否される可能性
  • 外してしまうリスクがある
  • ストラップの安全性に配慮が必要

まとめ:充電可能な「持たせ方」を前提に、柔軟な選択を

「お守りGPS」は定期的な充電が必要な精密機器です。そのため、取り外し可能な形での運用が前提となります。認知症の高齢者にGPS端末を持たせる方法は、生活習慣や性格、家族との関係性によって異なります。本人の尊厳を守りながら、安心・安全な見守りを実現するために、ぜひご家庭に合った方法を見つけてください。