GPSの仕組み
位置を把握する方法は?
GPSは「Global Positioning System」の略で、地球上空の複数の人工衛星(GPS衛星)からの電波を地上のカーナビやスマホやお守りGPSのような受信機で受信することによって、衛星と受信機の距離を測定します。ちなみに電波の速度は光と同じ約秒速30万キロメートルです。衛星からの電波には正確な時刻情報が含まれていて、受信機側の時刻との差から距離を算出することができます。複数の衛星からの距離から交わった位置が受信機の存在する場所であるとわかります。ただし、受信機側の時刻が正確であるとは限らないので、複数の衛星を使うことでズレを補正します。
GPSの位置情報がずれる理由は
現在、日本のGPSはアメリカの衛星のうち4基から電波を受信し、位置を計測します。受信機からまっすぐ上空に衛星があればビルの影や山などに電波を遮られることはないのですが、アメリカの衛星は日本の上空にあるとは限りません。そこで、日本では衛星みちびきを日本上空に上げることで、電波を遮る障害物をなくすことができます。そうしてズレを小さくしていきます。今後、日本の衛星を増やすことで、日本の衛星のみで運用できるようにしていきます。